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Snapshot From Hell
夫がのほほんとESLに通い、楽しく英語を学んでいる一方で、
妻の地獄のような生活は続いています。

よくもまぁここまで頑張れるものだと思います。

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日々こんな感じ。

かえって分かりにくいか。



本格的な授業が始まってから、妻は食事と寝る以外は、ほぼ全ての時間を勉強に費やしています。私は身近でここまで必死に勉強している人を見た事がありません。

かの偉大なるシェイクスピアの言葉を引用するなら、"I've never seen a man eat so many chicken wings."というところ。

シェイクスピアはそんな事言ってませんか。それは失礼。

話を戻すと、現在妻の授業は週4日、計12時間しかありません。一見パートタイマーのおばちゃんですらもう少し働くだろうと言うような、緩やかなスケジュールですが、予習、復習、スタディーグループ等で残りの4日間がミッシリ埋められてます。というか、それでも足りてません。

現在のところ最大の問題(妻に言わせりゃ全部が問題らしいですが)は、ミクロ経済学のようです。

経済学の素養がまったく無い妻にとっては非常に困難な科目らしく、何度も何度も何度も何度も資料を読み、レクチャーノートを理解しようとしているのですが、なかなか頭に納まらない様子です。

妻は「自分の頭が悪いからだ」と言ってますが、聞く所によると台湾の秀才やクエートの才女も「さっぱり分かりまへんがな。もう国に帰る!」と叫んでいるそうですから、似たような状況の人は多いようです。

私は昨夜妻に課題の相談を持ちかけられたものの、何の助けになりませんでした。すまんねぇ。私ゃ阿呆学部だったのよ。

でもそんな妻にも心強い味方が出来ました。
同級生の香港系アメリカ人のEとインド人のAの2人です。

彼ら2人は私達と同じアパートに住んでおり、一つのスタディーグループ(学習グループみたいなもの、ってまんまか)を組んでます。その彼らは、常日頃、「困ったら助けてあげるから、いつでもドアをノックしてよ」と言ってくれてるのです。

ふふふ。俺たちに社交辞令は通じないぜベイビー。という訳で、昨夜はインド人のAが標的に選ばれました 妻を助けてくれました。

自分が担当している課題を一体どうすれば良いのか分からず、暗闇で手がかりをつかもうとバタバタしている妻に対して、Aは昨夜、2時間以上を使って妻にレクチャーをしてくれました。

それも課題の「答え」を教えるのではなくて、課題を解く為に必要な「理論」を説明すると言う、気が遠くなりそうな、だけれども最も効果的なやり方で。
自分だってクソ忙しいに違いないのに、なかなか出来ることではありません。

お陰で妻の理解度も100%、という程簡単には行かないようですが、すくなくとも暗闇でジタバタするのは止めたようです。

ジタ、くらい? ジタバ、までは行ってないと思います。って何の話だ。

妻は彼らのサポートに大変感謝しつつも、「こんなにしてもらっても、私には何の恩返しもすることができない」と悔しがってますが、いやまぁ、そのうちに何か出来るようになるでしょう。きっと。多分。ひょっとしたら。わかんないけど。

せめて助けてもらった恩を忘れないようにさえすれば、当面は良いのではないでしょうかね。

当面ツライ日々が続くようですが、せめて息が続くまで。ガムバレヤムリンゴ。
by twitetta | 2005-10-12 12:54 | 地獄通信
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